もちづき歯科医院ブログ

2018.05.22更新

母乳で育児をされているお母さんやこれからその予定がある方の中には、「母乳が虫歯の原因になる」という話を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

「母乳を比較的長いあいだ飲んだ子どものほうが、そうでない子どもよりも虫歯が多かった」というような具体的な話に触れると、その信ぴょう性も高まってしまうものです。

しかしそのデータを詳しく見ていくと、「虫歯がある」と答えた家庭では甘いものを多く与えていたり歯ブラシが上手にできていなかったりといった、虫歯のリスクを高める要因が重なっていることがわかってきたのです。

また近年では、「母乳に含まれる糖が虫歯の直接の原因になっているわけではない」という考え方が一般的になってきました。

実際に母乳が虫歯の原因になるかを確かめるために母乳を入れた容器の中に乳歯を入れて観察してみたところ、その乳歯に虫歯は発生しなかったといいます。

さらに近年では、母乳の成分のひとつである「ラクトフェリン」には虫歯菌の増殖を抑えるはたらきがあるのではないかという説まで出てきているほどです。


ただ注意したいのが、いわゆる添い乳で子どもを寝かしつける前にはきちんと歯磨きをしておくということです。

食べかすが残ったまま添い乳をしてしまうと、乳歯が虫歯のリスクにさらされてしまいます。

寝る前に歯磨きをして食べかすが除去されていれば、添い乳の後はそのまま子どもを寝かしつけてしまって問題ありません。

投稿者: もちづき歯科医院

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